『おれらの多度祭』劇場用予告編         

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" 全篇にみなぎるディオニソス的興奮 "
キネマ旬報 2021年7月下旬号「文化映画紹介」渡部 実

天晴!!若人たちよ!己が精神と肉体の緊張を自らの生命をかけるという極限に捧げる、その志と行為に光あれ!「生命こそ至上の価値」という戦後の価値観を枕に惰眠を貪ることなく、自らを超越しようという彼らの命がけの挑戦に、人間は人間を超えられる存在という至高の行為の崇高さを見て欲しい、感じて欲しい、見る者の琴線をかき鳴らさずにはいられない作品である。
美達 大和(作家/無期懲役囚)


祭りの熱を密封した映像。駆ける馬と騎手に「届け!」と叫ぶ。荒々しさと思いの強さが心に響く。形なきものを収める見事な手腕。乗り越える前と後では世界が違う。市井の人の勇猛果敢でドラマチックな姿を描く逸品。
奈須 崇(門真国際映画祭  運営事務局代表)

この祭り行ってみたいな。

若かったら馬に乗りたかったな!

僕は牛しか乗った事ないので…

梁 丞佑(ヤン・スンウー/写真家/第36回 土門拳賞受賞)


祭(伝統)を守り続けているのは、一人一人の心である。先人は温かく若者を見守り、若者は先人の守り続けた伝統の重さを、子どもの頃からの憧れと伴に熱く受け取めていく。祭を経て若者はひとつ大人になっていく。
井上 良子(福岡子どもの本や)

コロナ以前の、まだ失われる前の日本の祭りというものを、等身大に捉えている貴重なドキュメンタリー映画。祭りでは、市井の馬が、市井の人を乗せ垂直の坂に向かって突進している。その一見、無謀な姿は、風車に向かって突進するドンキホーテのように、見るものに衝撃的な勇気を与えてくれる。
廣田 勇介(カメラマン/山岳ガイド)

いつの間にか映画の中に引き込まれ、私も小山の青年団員になった気持ちで心が熱くなりました!多度祭りの歴史と共に、この素晴らしい地域の文化やつながりが後世にいつまでも引き継がれていくことを願っています。
小寺 教夫(山岳スキーレーサー)

青年は馬に乗る。騒ぐ血潮。酒と艶歌に鼓舞されて励む若者の泥くささ。汗、涙。歴史と氏子の期待を一身に背負って、ひたすら神と繋がろうとする。行く手をはばむ上げ坂を超えようとして、狂ったように駆ける上げ馬。泥はそのとき一瞬、聖なるものの生贄となる。
山本 源太(星野村 源太窯/詩人)



監督 伊藤有紀コメント

「コロナへの恐怖以上に "人間って、人と人との繋がりって、こんなに脆いものなんだ" という事実に直面して、世界は、人は深い部分で傷ついてるんだと思う。『おれらの多度祭』は、人間ってこんなに凄いんだぜ、熱いんだぜ、ということを、祭を通して描いている作品です」

【多度祭の写真展 無事終了】
5/9(月)〜5/15(日)まで東京日本橋・三重テラスで開催された多度祭の古い写真展が、無事終了しました。
最終日のイベントには多数ご来場いただきました。ここに御礼申し上げます。
映画『おれらの多度祭』劇場公開も、引き続き応援頂けますようお願い申し上げます。

【伊藤有紀監督 旧作上映会のお知らせ】
映画『人情噺の福団治』(2016年・71分)と監督アフタートーク(20分程度)
2022年5月20日(金)17:30開場/18:00開始
料金:千円/定員:25名
ご予約の詳細は以下のリンクからお願いします。
https://pole2za.com/event/2022-5-20.html

NEWS

2022.4.27 三重テラス一階ショップにて5/27まで特別鑑賞券をお買い求めいただけます。
(現金のみの販売となります)

2022.4.22 新宿K's cinema窓口にてお得な特別鑑賞券を1300円で発売中です。
2022.4.19 東京日本橋の三重テラスにて多度祭の写真展開催決定!(詳細は上掲チラシ参照)
2022.4.4 東京公開の劇場発表。新宿K's cinemaにて5/28(土)よりロードショー。
2022.2.5 キネマ旬報2月下旬ベスト•テン発表特別号「文化映画総括」に今作が登場してます。
2022.2.3 今年度の上げ馬神事がコロナ感染拡大防止のため中止になりました。
2022.1.27 他県の劇場が内定してきています。発表までもう少々お待ちください。
2021.12.28 東京の映画館が内定しました。年明けの続報をお待ちください。
2021.12.6 ホームページを開設しました。
2021.12.1 配給宣伝費のためのクラウドファンディングが終了しました。ありがとうございました。
2021.7 キネマ旬報7月下旬号「文化映画紹介」で今作が取り上げられています。

INTRODUCTION


三重県桑名市多度町の奇祭・多度祭。

暦応年間(1338−1341)に武士たちによって始められたと言われており、その歴史は古い。

元亀二年(1571)、織田信長の軍勢により多度大社が焼き落とされ、それからおよそ30年中断されたが、それ以外は戦時中も一度も休まず続けられてきたと伝えられている。


多度町内の6地区がそれぞれ馬と騎手を選出し、毎年5月4〜5日で各地区3回ずつ、馬と騎手が人馬一体となり約2メートルの崖を越えられるか挑戦する(上げ馬神事)。文字通り、命がけの祭である。 


その多度祭を、多度町出身の監督が追いかけた。

なぜ人々は、1円の得にもならないことに泣き笑い、命をかけるのか。

この映画は、ユニークかつ伝統的な祭と、それに青春を注いだ人々の記録である。


2020 / ドキュメンタリー映画 / カラー / 60分
監督・撮影・構成・編集・語り 伊藤有紀 
配給宣伝 オフィスアリガト / 上映統括 多度ふるさと塾
後援 三重県

多度町について。

 

三重県桑名市多度町は、三重県北部に位置する人口およそ一万人の町である。

町は少子高齢化が進んでおり、中心部にある商店街は、一部の店が頑張っているもののシャッター通りとなり、最盛期には町内に5つあった小学校も今では4つとなっている。
(複式学級が増えてきているため、近い将来、1校に統合されるという話である)

 反面、多度町は日本三大都市の一つ名古屋市まで電車で約40分、車で約30分という立地なため、ベッドタウンという位置付けで、町に引っ越してくる人々は少なくない。
そのため、数字としての人口は減ってはいないのだが、そのような人々が町内の店舗を利用したり、町内会などのコミュニティに参加することは少なく、本当の意味で町が豊かになっているかというと、残念ながら疑わしいところである。

町の中心部には多度祭の舞台となる "多度大社" が鎮座している。
「お伊勢まいらばお多度も掛けよ、お多度掛けねば片参り」
の文句が残っているほど、人々に敬慕されてきた神社である。

多度祭の時期になると、町を離れ進学・就職していた若者たちや、町に残って暮らしていた若者たちが久しぶりに再会し、ともに祭に従事する。そしてまた、祭が終わるとそれぞれの場所に帰っていく。一年に一回、たった数日間のことではあるが、多度祭が深い部分で、多度町の豊かさを担保していると言えよう。